十日夜 をご存知でしょうか。

十日夜は「とおかんや」と読み、旧暦の10/10のことを指します。
今年においては、本日11/24がその日に当たります。

十日夜はその年の収穫が終わったことを意味し、恵みに感謝し、翌年の豊作を祈る日とされています。
稲刈りが終わり田の神が山へ帰る日とも言われているので、「刈り上げ十日」とも呼ばれています。

十日夜に行われていることは地域それぞれのものがあるようです。
田んぼを守ってくれた案山子を田んぼから引き揚げてお供え物をしたり、藁を固く束ねた「藁鉄砲」と呼ばれるもので子どもたちが地面をたたき、土の中に潜む害獣・害虫の駆除を行って五穀豊穣を祈ったり…

日本は主に農耕によって恵みがもたらされてきた国ですので、農業にまつわる行事が非常に多く、年中行事と切っても切り離せないことがよくわかります。

十日夜は主に東日本で行われているもので、対になる行事として西日本の刈上げ行事の「亥の子の日」というものがあります。
こちらは旧暦10月の最初の亥の日を指し、「亥の子餅」というものを食べて祝ったりするんだとか。

最近はお米屋さんでは新米が並んでいたり、八百屋さんも果物屋さんも秋の恵みで溢れていて、お店に入るだけで幸せな気持ちになります。
手塩にかけて育ててくださった農家の方々に感謝して、じっくり味わいたいと思います。