今週10/8からは、二十四節気*「寒露」です。

「寒露」…読んで字のごとく、冷たい露が降りる頃です。
夜が長くなり、朝晩の冷え込みもグンと増しますが、日中は過ごしやすい秋晴れの日が多い時期です。
また空気が澄んでくるため、夜は月や星もきれいに見ることができます。

菊が開花する時期でもありますね。
ちょうど今くらいから11月あたりまで全国各地で「菊花展」が開催され、秋の風物詩となっています。

ツバメが日本から南に向かうのと入れ替えに、雁の群れが日本にやってくるのもちょうど今くらいです。
冬の間、主に上越・北陸地方以北で見ることのできる雁は、群れを成してV字の形態を作り飛ぶことで知られています。
これは先頭を飛ぶ雁の後ろに体が浮きやすい気流ができ、後続の雁がその気流に乗るように飛ぶことで省エネとなるためです。
先頭の雁はかなりの体力を消耗するため、後続の雁と交代しながら力を合わせて飛ぶんだそう。
渡り鳥は過酷な「渡り」を仲間と協力して成し遂げているんですね。
何だか心が温まる話です。

この時期に行われる大きな行事として、神嘗祭があげられます。
神嘗祭は伊勢神宮において最も重要な大祭のひとつと位置付けられています。
その年に収穫した作物を天照大御神に捧げ、その恵みに感謝するという、所謂「収穫祭」ですね。
毎年10月15日〜17日の3日間、執り行われます。

恵みの秋がやってきました。
大地の恵みである作物、そしてそれらを丹精込めて作ってくれる農家の方々に感謝をしつつ、おいしくいただきたいですね。

*…二十四節気とは?
二十四節気とは季節を表すために用いる言葉です。
旧暦で時間が進んでいた時代、旧暦は年ごとに季節と月日がずれてしまうことがあり、農作業など季節を把握しながら進める作業には適さない場面もありました。
そこで太陽の動きをもとに1年を24等分した二十四節気が中国で生まれ、日本でも取り入れられたのが始まりと言われています。