うららかな陽気が気持ちいい日も増えてきました。

3/20からは、二十四節気*「春分」です。

「春分」…太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さが同じになります。
春分の日を中日とした一週間が、春のお彼岸です。

二十四節気とは基本、一年を二十四に等分しその区切られた”期間”のことを指します。
しかしこの春分と、夏至・秋分・冬至の節気を合わせて「二至二分」と呼び、この二至二分に関しては「春分」や「夏至」などの言葉がそのままその節気に入る日(今回の春分の場合は3/20)を指すこともあります。
春分・秋分については祝日にもなっていますね。

この日を境に昼の時間が長くなっていき、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り暖かい日が続くようになります。
花々の甘く、少し青っぽい香りが風に乗ってくるのを感じます。

桜前線が南から徐々に北上し始めます。
と同時に、季節を感じさせてくれる味覚「桜餅」が和菓子屋さんに並びます。
実は桜餅にも「関東風」「関西風」が存在するということは、広く知られていることかと思います。
小麦粉を原料とした生地をクレープ状に焼き、それを餡に巻くスタイルが関東風。
道明寺粉(もち米が原料)を蒸した生地で餡を包むのが関西風です。
全国的にポピュラーなのは関西風かと思いますが、どちらも優しい塩気と餡の甘み、桜の香りがたまらない逸品です。

この時期は年度の変わり目でもあり、出会いや別れのシーズンです。
新生活に向けての期待や不安、今までの環境から離れる寂しさ・送り出す寂しさが入り交じり、気持ち的にも不安定になりやすい時期かと思います。
ほっと一息つける時間や場所を用意して、自分の心と体をいたわりながら過ごしたいものですね。

*…二十四節気とは?
二十四節気とは季節を表すために用いる言葉です。
旧暦で時間が進んでいた時代、旧暦は年ごとに季節と月日がずれてしまうことがあり、農作業など季節を把握しながら進める作業には適さない場面もありました。
そこで太陽の動きをもとに1年を24等分した二十四節気が中国で生まれ、日本でも取り入れられたのが始まりと言われています。