明けましておめでとうございます。
2021年も、皆様に和食器と和モダンの世界を楽しんでいただけるように精進したいと思います。
今年もどうぞ、陶花をよろしくお願いいたします!

さて、本日1/5からは、二十四節気*「小寒」です。

「小寒」…寒さが更に厳しくなるころ。この日から「寒の入り」で、小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」と呼びます。

1/7は五節句のひとつ、「人日の節句」とされており、無病息災を願って七草粥を食べることで有名です。
お正月に沢山ごちそうを食べて疲れた胃腸に優しく染み渡りますよね。
元々はこの日に7種の野菜を入れた汁ものを食べ、無病息災だけでなく立身出世を願うという中国の文化でした。

蝋梅の季節にも差し掛かっています。
寒さに強く、花の少ない冬に咲くとても貴重な花です。
蝋細工のような梅に似た花を咲かせることからこの名前になったそうです。
特徴のある甘い香りが季節を感じさせてくれます。

旬のお魚としては、この時期は本当に河豚がおいしいですよね!
産卵前で脂がのっています。
主に関西の方で、河豚の刺身は「てっさ」と呼ばれており、この表現は全国的にも知られていますよね。
これは河豚を食べることが禁止されていた時代に、それでも人気があり密かに流通していた河豚を「鉄砲」という隠語を使って表現していたことに関連します。
「ふぐの毒に当たると死ぬ」=「鉄砲の弾に当たると死ぬ」という理由から、鉄砲と呼ばれていたようです。
鉄砲の刺身⇒「てっさ」となった、という訳ですね。

1/10には主に西日本で、商売繁盛の神様で七福神の一人である「恵比寿神」を奉る、「十日戎」という年初めのお祭りが行われます。
縁起物の笹を求める参拝者で大変にぎわいます。
また、福を集める熊手やざるなども売られています。

健康管理や感染症対策もしっかり行いながら日本の伝統行事を楽しみ、幸先の良い2021年のスタートを切りたいものですね。
寒い日が続きますので、皆様どうぞご自愛ください。

*…二十四節気とは?
二十四節気とは季節を表すために用いる言葉です。
旧暦で時間が進んでいた時代、旧暦は年ごとに季節と月日がずれてしまうことがあり、農作業など季節を把握しながら進める作業には適さない場面もありました。
そこで太陽の動きをもとに1年を24等分した二十四節気が中国で生まれ、日本でも取り入れられたのが始まりと言われています。