今回から和モダンテイストを効かせた、四季折々のテーブルコーディネートのご紹介をしてまいります。
普段のテーブルをきれいに整え、ひと手間を加えることで、お食事をよりおいしく、より楽しい時間に変えていきましょう。
今月のコーディネートのテーマは「新緑」。
桜の時期も終わり、青葉が目にも鮮やかな季節になってきました。
新緑のベストシーズンは5月から6月にかけてですね。
明るい光の入るリビングやテラスでの楽しい会食をイメージしてのコーディネートです。
テーブルコーディネートで季節感を表現するときに一番わかりやすいのは「色」のイメージです。
今回は新緑がテーマですので、グリーン(若草色)をメインにいたしました。
上の二枚の写真で用いている器はほぼ同じものですが、お花の選び方・使い方で
ずいぶんと印象が変わって見えると思います。
最初の写真ではグリーン系統のプリザーブドフラワーを、2枚目の写真では
グリーンを引き立てるイエローを使い華やかに食卓を彩りました。
おなじ器を使っても、お花をプラスすることでアレンジの幅を広げることができることを感じていただけましたでしょうか。
テーブルの上のメインカラーは3色ぐらいにして、色を使いすぎないのが
スタイリッシュにするポイントです。
主役となるのは一色で、他の色はその色を引き立てるように使います。
今回のコーディネートではポイントとして黒を使っています。
黒は和モダンのテイストを表現し、コーディネート全体を引き締める効果もあります。
効果的に黒いものを配置するようにしてみてくださいね。
1枚目の写真のグリーン系のプリザーブドフラワーは秋田ヒノキの花器を使い、
高さをおさえることで、和モダンテイストがぐっと増しています。
落ち着いた大人のおしゃれ感がありますね。
メインカラーのグリーンに対して、木の素材のようなナチュラルな色合いを持ってくるのは色のトーンがマッチしてしっくりとよく合います。
今回はトレーもウッディなものを用いて自然になじませています。
2枚目の写真のコーディネートではグリーンを引き立てるイエローを使っています。
黄色い花はシンビジューム。
ミモザを使うのもいいですね。
こちらの花器はアクリル製のオリジナル商品です。長さは60センチほどとテーブルの中心においても存在感がありますが、アクリル製なので軽く、持ち運びがしやすくなっています。
シンビジュームのような長い花を飾るときは、まず長めのもので軸を作り、斜めの方向を意識してさしていくと写真のようにまとまりやすくなりますね。
では、使用している器をご紹介しましょう。
今回はガラスの器を使っています。
気温がだんだん高くなっていく季節には、涼やかなガラスのクリアさがよく似合います。
《ガラスの小椀》
このガラスの小椀はフタがついているところがポイントです。
フタをしていても中のお料理がきれいに見えますし、中のお料理が乾かないので、
たとえおしゃべりに花が咲いても、おいしくいただけます。
今回のグリーンと黄色のコーディネートに合わせて、例えば菜の花の和え物を入れると
カラーもマッチしてとてもステキな一品となります。
この器には和え物系はもちろんのこと、ビシソワーズ(冷たいスープ)や
デザートを入れてもとても映えます。
《白いアミューズスプーン》
ガラスの小椀の奥に並んでいるのはアミューズスプーンです。
アミューズスプーンはホテルのビュッフェなどで見かけることが
多いのではないでしょうか。
前菜や、口直しなどをのせてお出しします。
ホームパーティなどのおもてなしの席で写真のように並べると
とても絵になり、オシャレ感がぐっと高まりますね。
おひとりずつ、スプーンごと取り分けることができますので、
見栄えが良いだけでなく、サーブするのもとても楽になる一品です。
こちらの白いアミューズスプーンは限定販売品となっております。
プラスティック製で、柄の金色部分は金沢の金箔を使用しています。
そのため扱いはとてもラクなのですが、ぐっとグレードアップして、とてもスタイリッシュな商品です。
写真の場合はメインカラーに合わせてお抹茶のおこしをのせています。
例えば、そら豆の焼いたものをこのアミューズスプーンにのせて前菜として
お出しすると、旬を感じさせるおいしい一品となり、とても喜ばれるのではないでしょうか。
《グリーンのポット》
アミューズスプーンの横に置いているポットは取り外しができる茶こしがついていて、片手で注いでもフタが落ちないつくりになっています。
お茶でしたら、1~2人用の分量が入る大きさです。
このポットはお茶を入れるだけではなく、お出汁やそうめんのおつゆなどを入れて使うにも大変便利です。
白いアミューズスプーンの上の焼いたそら豆に、ポットに入れた熱々のおだしをかけて
サーブするのもよいですね。
このポットは14色取り揃えていますので、コーディネートに合わせていくつか用意しておくと様々なシーンで使うことができます。
《手びねりグラスと塗りのスプーン》
こちらのグラスは手びねりグラスで、黒い漆塗りのスプーンを立てています。
黒は和のアクセントになるとともに、このように縦長のシルエットにしてコーディネートするとテーブルが立体的なり、とてもスタイリッシュになります。
手びねりグラスには均一なフォルムではなくちょっと厚めで味わいがあり、温かみを感じさせますね。
冷酒のような飲物はもちろん、デザートの器としても使うことができます。
ムースやプリン、ゼリーなどを入れると涼しげな感じになります。
また、ヨーグルトにジャムをちょっと入れて、という使い方もよいですね。
朝ごはんのテーブルにこうして置くだけで、「ひと手間かけた」という感じがして
いつものヨーグルトがちょっとしゃれたものに見えてきます。
気に入った器はお客様をおもてなしするときだけでなく、普段使いすることで
日常がより鮮やかになっていきます。
この手びねりグラスと漆のスプーンは一家に人数分あるとうれしい商品です。
スプーンは漆塗りなのですが、食洗器が使用できますので取り扱いも簡単で大活躍すること間違いなしです。
《ゴールド&シルバーのシャンパングラス》
こちらのシャンパングラスは、脚の部分にゴールドとシルバーのカラーリングがされているドイツ製のものです。
ゴールド・シルバーの色遣いは高級感を醸し出し、和食器にとても合うのでお勧めです。
このシャンパングラスも惜しげなく使えるリーズナブルなものであるにも関わらず、
コーディネートを格上げしてくれる商品です。同じカラーのワイングラスもご用意があります。
《テーブルクロスとナプキン》
テーブルクロスとナプキンはカラーコディネートを決めるのに欠かすことができない存在です。
使用しているものはクロス・ナプキン共に同じ素材、ポリエステル製のオリジナル品です。
コットンやレースのステキなテーブルクロスをお持ちでも、
シミがついてしまって一生懸命洗濯し、一生懸命アイロンし・・・ということが続くと
使うのがおっくうになってしまいこんでしまったというご経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ポリエステルには「乾きやすくてしわになりにくい」、という利点があります。
この利点を最大限に生かしたテーブルクロスとナプキンのおススメポイントは
こちらです。
・撥水加工がしてあり汚れにくい。多少の汚れは拭いたら取れる。
・特殊カットで縫い目がないので洗っても縮まず、何度洗っても同じ状態が保たれる。
・洗濯機で丸洗いして、ノーアイロンで使える。
乾くのも早く、朝洗ってもお昼ごろには乾いてしまうし、室内干しでも大丈夫。
このように、とても使いやすいテーブルクロスです。
10色ご用意していますので、季節ごとに様々なコーディネートのベースにすることができます。
今回の新緑コーディネートではテーブルクロスの上に黒いマットを敷いています。
最初にご紹介しましたように、黒は全体を引き締める役割があるだけでなく、
涼やかさを演出するにもよいカラーです。
素材を竹のすだれ状にすることでより涼やかな雰囲気となっています。
黒だけでなくシルバーを使ってもよいですね。
ガラスの小椀は、直系25cmのガラスのお皿にのせていますが、ガラス同士ですので、
こちらも軽い雰囲気を演出できます。
今回ご紹介した器には、テーマカラーのグリーンとイエローがより映えるような、
グリーントーンの食材を選ぶように心がけると全体がまとまります。
先ほどご紹介した菜の花の和え物や、そら豆。
筍の炊き合わせを前菜としてガラスの小椀にいれるのもおすすめです。
色だけでなく旬の素材を選ぶということも忘れないでくださいね。
「食事をおいしく見せる」のがテーブルコーディネートです。
主役はあくまでも「おいしく食べること」であり、モノが主役になるのではありません。
器はあくまでも食材を引き立てるものであり、コーディネートはそれを使う技なのです。
ご紹介したテーブルコーディネートが、あなたのお食事とその時間をより楽しいものにできたら、何よりの喜びです。
次回はアジサイを使って、梅雨の季節にあうテーブルコーディネートをご紹介いたします。
だんだんと暑くなっていくなかで、薄紫やブルーを使った涼やかなコーディネートをご覧に入れたいと思います。
楽しみにしていてくださいね。
光田愛がお伝えするテーブルコーディネートレッスンは随時、ご体験いただけます。
今回の新緑コーディネートで使用した食器の詳細はこちらをご覧ください。
・光田愛プロデュースガラス椀(ペア)
・アクリル製花器
・白いアミューズスプーン(金箔付き)
・手びねりグラス
・漆塗りスプーン
・シャンパングラス(ゴールド・シルバー)
・ワイングラス(ゴールド・シルバー)
・茶こし付きポット
・テーブルクロス
・ナプキン