先週は真冬に逆戻りの地域も多かったのではないでしょうか?
かと思うとぽかぽか陽気の日が出てきたり…
気温差が激しいですが、皆様どうかお体を大事にお過ごしくださいね。

さて、先日2/4に関東地方で「春一番」が吹いたと気象庁が発表しました。
これは観測史上最速の発表だったそう。

「春一番」とは、二十四節気の立春から春分までの間に、日本海での低気圧の発達に伴い南側の高気圧から初めて吹く、暖かく強い(概ね8m/s以上)南よりの風とされています。
北海道・東北・沖縄以外の地域で発表されます。

「春一番」という言葉の響きの柔らかさから、春を告げるふわりとした風を想像しがちですが、実際はかなりの突風です。
海は大しけになり海難事故なども発生しやすく、空の便もダイヤを乱されることがあります。
また日本海側の低気圧が通過した後は再び冬型の気圧配置となり、気温もぐっと下がります。
日ごとの気温差が大きくなって、体調を崩しやすい時期になりますので注意が必要です。

春一番という言葉の語源には諸説ありますが、江戸時代に長崎県の壱岐島の漁師が出漁中に、強風によって船が転覆し多くの命が犠牲になり、それをきっかけに漁師らがこの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったと言われています。
現在壱岐島には「春一番の塔」が建立されているとのこと。

春が近づいていることを知らせる暖かい風ですが、災害を引き起こしかねない突風であり、またやはり寒暖差には体が中々ついていきませんね…
けがや体調には十分に気をつけつつ、春を楽しみに待ちましょう。