夜になると鈴虫の音が聞こえ、秋の深まりを感じずにはいられない季節となりました。

さて、今年の十五夜は10/1です。

9月に訪れることの多い十五夜ですが、今年は暦の関係で10月になります。

そもそも十五夜とは旧暦の毎月15日の夜のことを意味します。
つまり1年間に12回、十五夜が訪れることになるのですが、その中でも旧暦の8月は1年のうちで最も月が美しい時期とされ、旧暦8月15日は秋の一番真ん中の日であることからこの日の月を「中秋の名月」と呼ぶようになり、時代と共にこの日だけを「十五夜」とするようになりました。

ところで、十五夜=満月という訳ではない、ってご存知でしたか?
旧暦では”新月になる瞬間を含む日”を1日と定めるわけですが、新月から満月になる周期はおよそ14日〜16日と幅があり、暦とずれてしまうことも間々あるのです。
実際、今年2020年は中秋の名月・十五夜は10/1(木)ですが、満月は10/2(金)です。
ちなみに来年2021年と再来年2022年は、十五夜と満月が重なるそう。
これはなかなか珍しいことの様です。

十五夜は、単に月を愛でるだけではありません。
欠けていない月は豊穣の象徴とも言われており、秋はお米などの作物を収穫する季節となりますので、十五夜は豊作を祈り感謝するという意味で、全国各地でお祭も行われてきたそうです。

十五夜の行事食といえば、お月見だんごです。
満月と同じ丸いだんごをお供えし、それを食べることで健康で幸せになれるとされています。
忙しい現代人がお月見だんごを準備するのは中々手間もかかりハードルが高そうですが、まるいお菓子やお餅などで代用しても楽しめますよね。
またこの時期は和菓子屋さんなどでウサギをモチーフにした可愛いお菓子も並んでいます。
10/1は、月を愛でながらこういったものも楽しんではいかがでしょうか。